庭木を伐採したあと、「この切り株、自分で抜けないかな?」と考える方は少なくありません。抜根は一見シンプルな作業に見えますが、実際には思わぬ危険や失敗が起こりやすい作業のひとつです。道具さえあればできそうに感じますが、現場では想定外の問題が起こることも多く、慎重な判断が求められます。今回は、抜根を自分で行う際に起こりやすい失敗例と、安全に対処するためのポイントについて、プロの目線で解説いたします。
抜根を自分で行うのが難しい理由

抜根作業が想像以上に大変なのは、地上からは見えない部分に原因があります。切り株の下には太く複雑に張り巡らされた根があり、表面だけを見て判断すると、実際の作業量とのギャップに驚くことになります。
特に、何年も育った庭木の場合、根が深く広範囲に張っていることが多く、掘っても掘っても終わりが見えないという状況になりがちです。見えない根の存在が、抜根作業を一気に難しくします。
失敗例① 想像以上に根が深く掘り進められない
スコップやツルハシで掘り進めても、途中で太い根に行き当たり、それ以上作業が進まなくなるケースは非常に多いです。地面が固い、石や瓦礫が混ざっているといった条件が重なると、さらに作業は難航します。
結果として作業を中断し、切り株だけが残ってしまうことも少なくありません。途中で作業を断念し、切り株が中途半端に残ってしまうことがあります。
失敗例② 無理な力作業によるケガや事故
抜根作業では、体重をかけたり、無理な体勢で力を入れたりする場面が多くなります。そのため、腰や腕を痛める、道具が滑って手をケガするといった事故が起こりやすくなります。
作業中は問題なくても、翌日以降に強い痛みが出るケースもあります。慣れない作業によるケガは、抜根DIYで特に多いトラブルです。
失敗例③ 配管・埋設物を傷つけてしまう
庭の地中には、給水管や排水管、電気配線などが埋設されている場合があります。これらの位置を正確に把握しないまま掘り進めてしまうと、思わぬトラブルにつながります。
配管を破損すると修理に時間と費用がかかり、生活にも影響が出ます。配管トラブルは、修理費用が高額になるケースも少なくありません。
業者に任せた方がよいケースとは
すべての抜根がDIYに向いているわけではありません。切り株の大きさや周囲の環境によっては、最初から業者に依頼した方が安全で確実な場合もあります。
- 切り株が大きく、幹周りが太い場合
- 根が深く張っている可能性が高い場合
- 建物や塀、配管が近くにある場合
- 作業スペースが狭い場合
安全性や確実性を重視するなら、業者への相談が安心です。
抜根後に多い「よくある後悔」
抜根作業を終えたあと、「最初から業者に頼めばよかった」と感じる方は少なくありません。特に多いのが、途中で作業を断念し、処理しきれない状態のまま放置してしまうケースです。
その結果、庭の見た目が悪くなったり、次の作業に進めなくなったりします。中途半端に残った切り株が、新たな悩みになることもあります。
抜根後の整地まで考えることが大切

抜根作業は、根を取り除いて終わりではありません。抜根後には大きな穴が残るため、土を戻して地面をならす整地作業が必要になります。
この工程を省いてしまうと、雨水が溜まったり、地面が沈んだりする原因になります。整地まで含めて考えることで、庭をきれいに使い続けられます。
迷ったら「無理をしない判断」も大切
抜根を自分で行うか、業者に任せるか迷った場合は、「安全に最後まで作業できるか」を基準に考えてみてください。体力や作業環境に不安がある場合は、無理をしない選択も重要です。
少しでも不安がある場合は、専門業者に相談する判断も大切です。
